223:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 00:38:55.18 ID:7gnP6kF90
加蓮が話し終えると、二人はじっと考え込んでいました。
やがてプロデューサーが一度頷いて、卯月に視線を移します。
224:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 10:35:31.66 ID:7gnP6kF90
◇ ◇ ◆
「……」
225:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 10:46:27.89 ID:7gnP6kF90
北条家の食卓に新たな家族が加わりました。
母が張り切って用意した夕飯を堪能しつつ、父にからかわれて目を白黒させています。
「お母さん、お料理上手なんですねー」
226:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 10:56:26.05 ID:7gnP6kF90
――ウチでライブ前の強化合宿したい。泊まり込みの。
227:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 11:06:02.63 ID:7gnP6kF90
「ウチの娘になっちゃう?」
「あはは。魅力的ですけど、パパとママが泣いちゃいそうで」
228:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 11:17:38.09 ID:7gnP6kF90
おどけた声真似を披露しつつ、加蓮はゆっくりと歩調を緩めます。
夏の湿気にすっかり汗みずくとなったトレシャツのジッパーを下ろし、
ぱたぱたと仰いで、さして涼しくもない外気を取り込みます。
229:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 11:36:27.84 ID:7gnP6kF90
「さ、女子会……の前に、どっちで寝るか決めよっか」
「え? 加蓮ちゃんがベッドじゃないんですか?」
230:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 11:55:19.11 ID:7gnP6kF90
「でもいいの? このマットレス、
けっこう良いやつなんだよね。卯月ん家も良いの使ってるんだろうけど」
「へぇ……そうなんですか?」
231:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 12:03:47.21 ID:7gnP6kF90
卯月が完全におやすみモードへ突入したのを見届けると、
加蓮は冷房の設定温度を少しだけ上げました。
部屋の明かりを消して、自分も久々のお布団の中へ潜り込みます。
232:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 12:23:25.26 ID:7gnP6kF90
◇ ◇ ◆
何かの拍子に窓ガラスが音を立てました。
233:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 13:04:21.86 ID:7gnP6kF90
スリッパを履き、奏と共に病室を後にします。
今回も病院内は息を潜めるかのように静謐を湛えていて、
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