もしもし、そこの加蓮さん。
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193:名無しNIPPER[saga]
2020/05/09(土) 19:38:56.69 ID:GVB5f6680

遠足、と、四人はそう言ってくれました。
ずっと昔から組み立てていたジグソーパズルの、ずっと欠けていた部分の一つに、
今日というピースがぴったりと填まり込むようで。


だからこそ、中央にぽっかりと広がる、
大きな空白と向き合わなければ駄目だと、加蓮はそう思ったのです。


 「すっごい、昔の話なんだけどさ」

 「ああ」

 「うん」

父と母が、頷きます。

 「どうして身体、弱いのかな……って、そう訊いたけど」


パズルのピースを、中央に填め込みました。


 「馬鹿なこと訊いて、ヤな気分にさせて、ごめんなさい」



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