もしもし、そこの加蓮さん。
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115:名無しNIPPER[saga]
2020/05/01(金) 20:20:52.49 ID:TaaH9Z3P0


居るでしょう? 百人も。


不意に奏の言葉が蘇ります。
言いかけた何かが加蓮の口から逃げていって、文香は不思議そうにこちらを見つめていました。

知性を湛えた瞳に、緩慢ながらも理路整然とした語り口。
彼女なら、加蓮の求める答えを持っているかもしれません。

 「文香さんは」

 「はい」

 「……神様って、何だと思う?」

 「神……ですか」

雲を流すかのような物言いとなってしまったにも関わらず、
文香は真摯に考えを巡らせてくれました。

 「神学の心得はありませんので……
  書に偏った考えではありますが……狂言回し、でしょうか」


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