106:名無しNIPPER[saga]
2020/04/30(木) 22:51:17.21 ID:QqIdgo5i0
「あら。どこか気に入らない?」
「気に入らないっていうか……折り合いが悪くて」
「彼のこと? 加蓮のために一生懸命で、とっても素敵だと思うけれど」
「あー、いや、プロデューサーじゃなくて」
「……?」
「その、だから……神様と」
きょとん。
そんな音の聞こえてきそうな顔でした。
彼女にしてはかなり珍しい表情のまま加蓮を見つめていたかと思うと、
俯いて、肩を震わせて、口元を抑えます。
奏は抱腹し、必死に笑いを堪えていました。
「っふ、ふふ……っ! 加蓮、ふっ、貴女、本当に面白い娘ね」
「……えーと、どうも?」
「ふふ……そう、神様と、ね……ふふっ」
何がそんなに面白かったのか、加蓮は見当も付きませんでしたが、
何となく奏も楽しそうだし、まぁ、いいかな、と流しました。
307Res/234.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20