もしもし、そこの加蓮さん。
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103:名無しNIPPER[saga]
2020/04/30(木) 22:10:00.11 ID:QqIdgo5i0

 「自己紹介はさっきのでもうオッケー?」

 「ええ。殿方の前では出来ないような、女同士のやらしい話をしましょう」

 「めっちゃ売れてるね。ホテムン」

 「本当にやらしい話をするとは思わなかったわ」

奏のデビューシングルは売れに売れていました。
アニバーサリーライブ随一の話題曲と言って差し支えありません。


カフェラテが二つ運ばれて来ました。
カップを手で包み、外の寒さにかじかむ肌を温めてあげます。
昇り立つ湯気を頼りない吐息で散らしながら、一口。

 「……美味しい」

 「でしょう」

奏は我が事のように喜びました。

 「ねぇ、加蓮。私が苦手?」


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