102:名無しNIPPER[saga]
2020/04/30(木) 22:02:45.40 ID:QqIdgo5i0
◇ ◇ ◆
「何にする?」
「何がオススメ?」
「ラテかな。冷たいのも美味しいよ」
「んー……じゃ、ラテ。あったかいの」
――外で、ゆっくり話そうか。
軽い顔合わせの後、加蓮と奏がそう口を揃えて頷き合い、
互いの担当プロデューサーが情けない顔を見合わせてから三十分と少し。
邪魔の入らない茶店を二人とも知っていましたから、
今回は奏が贔屓する純喫茶へお邪魔する事に決まりました。
壁には往年の傑作映画のポスターが何枚か貼られ、
控え目な有線放送はオールディーズが中心でした。
懐古主義者なのかなと奏を見つめてみると、彼女は美しく微笑みます。
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