【オリジナル】自殺したら僕だけを誉めない有名絵師の彼氏になった件
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53: ◆wqJOdKDc/.
2020/04/25(土) 10:19:00.93 ID:U1qw9Qt5O
「でもアンタのこと、好きになれそうにはない。友の仇とか関係なく、考え方が違い過ぎる」
「そう、ですね」
「一握りのエリートと、お気に入りの作ったものだけが世に広まればいい。そんな考え、オレは絶対認めないからなっ!」
「……」

選り好みの激しかったりかりほ推しの代表は、肯定も、否定もしなかった。

「その考えに関しては……すみませんが、僕も同意見です」

レンさんもまた、初心者や結果が伴わない人擁護派であることを示した。

「僕の書いた作品を、誉めて頂けたことは嬉しいですよ、もちろん。でも僕だって神絵師さんから僕だけが誉められなくって、すっごく凹んだことはあるので」
「そんなことが、あったんですね」
「はい。だから彼の痛みはわかるんです」

言うべきことを言い終えたのか、先客二人は「失礼します」と頭を下げて退室した。

「愛されていたんだね、彼」

墓前に手を合わせ、亡くなった(厳密には隣でピンピンしている)アシカ太郎へ黙祷して。
その後で初めて、TERIAさんがそう口にした。

「みたいだな」

あくまで他人のフリをして、卑劣な僕が返した。

「……だから、私は彼と距離を置いていた。よしりほや他の梨穂ちゃんカプだって、積極的にリツイートしてたから」
「だろうな。その辺はさすがにアイツだってわかってただろ」
「うん、そう言ってた」

別にフォローされることまでは、求めてはいなかった。
(もちろん万が一フォローされたらされたで、発狂しそうなほど喜んだのは間違いないだろうけど)


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