【オリジナル】自殺したら僕だけを誉めない有名絵師の彼氏になった件
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50: ◆wqJOdKDc/.
2020/04/25(土) 10:11:48.72 ID:U1qw9Qt5O
「だったらなんで、アイツへそう伝えてやらなかったんだよっ!」
「伝えましたっ! 伝えたけど……伝えたけどっ……」

その先が続かなかった、いや続けることができなかったのか。
僕はてっきり「聞き入れて貰えませんでした」とでも続くものだと恐れていた。
だって僕はその後に書いた五作のりかりほ小説が、どれ一ついいねすらされなくて「あの言葉は嘘だったんだ」と、彼女を逆怨みするようになっていったのだから。
僕がTERIAさんの気持ちを勝手に「こうだ」と決め付けて、嫌な思いをした。
だから自分は同じように、他人の気持ちを勝手に決め付けてはならない。
彼女は彼女なりに、自分がされて嫌なことを他人へしないを実践しているのかな。

「……わかってるよ。アンタは別にアイツの保護者でも、上司でもないってことぐらい」

苦虫を噛み潰したような顔で、パプリカさんが吐き捨てた。

「オレだってアイツへ何度も伝えたんだよ。『他人の評価なんて気にするな』って。『お前を認めない奴からどう思われようが、別にいいだろ』ってな」
「いい友人だったんですね……彼と」
「当たり前だろっ! オレの企画を盛り上げようと何度もTwwitterで訴えてくれたし、アイツ自身オレを見習って何度も企画立ててたんだよ……『自分の頑張りや好きが認められない辛さは、誰よりもわかっているから』ってな」

ああ、そんなことも言ってたなあ、うん。


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