【オリジナル】自殺したら僕だけを誉めない有名絵師の彼氏になった件
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48: ◆wqJOdKDc/.
2020/04/25(土) 10:06:30.51 ID:U1qw9Qt5O
小一時間ほど電車に揺られ、着いたのは都内の某所にある集合墓所だった。

「ここにアイツが眠ってるのか?」
「うん。お医者様がそう教えてくれた」

元々の「僕」の肉体、つまり「佐藤等の遺体」は、ここで火葬され埋葬された。

「アシカ太郎さんのお父さんがね、受け取りを断ったんだって。『人様に迷惑かけるような馬鹿息子、ウチにはいない!』って」
「あはは……だろうな」

すまない、親父。こんな馬鹿息子で……と心の中で謝った。
この集合墓所は「僕」のような親族から引き取られなかったり、身元不明な遺体――つまり「無縁仏」を埋葬するための霊園らしい。

「永瀬悠さんに、白井凛さんですね。どうぞお入りください」

受付でノートへ名前を記入して、施設へ案内された。
施設内は僕がよく知るごく一般的な霊園のように、無数の墓石が規則正しく並んでいたりはしていなくって。
ただ巨大な墓石が一つ、真っ白な部屋に鎮座しているだけだった。

そこには二人、先客がいた。
二人とも、生前僕が特にお世話になった大切な人だった。
そして、あまりにも意外性のあるペアだった。


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