【オリジナル】自殺したら僕だけを誉めない有名絵師の彼氏になった件
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44: ◆wqJOdKDc/.
2020/04/25(土) 09:58:46.64 ID:U1qw9Qt5O


生前の僕が、どれだけ必死に求めても得られなかったもの。
それがこうも容易く得られるだなんて……
「いや、嘘でしょ?悪い冗談でしょ?」などと休憩室で零してしまい、先輩から心配されてしまった。

「どうしたよ? オレに背後霊でも憑いてたか?」
「いや、違いますって。あの、これ見てください」

Twwitterの通知欄には、確かにこれらの三点セットが表示されていた。

『TERIAさん他三十三名が、あなたのツイートをいいねしました』
『TERIAさん他二十一名が、あなたのツイートをリツイートしました』
@Terianoww『美味しそうにショートケーキを食べる里歌ちゃんと、それを笑顔で見守る梨穂ちゃん。ようやく結ばれた二人が幸せそうで私も心癒されました。また、喫茶店内の描写がとても丁寧に感じられました』

そう、幾度となく夢にまで見たTERIAさんから「他のりかりほ推し達と対等な扱いを受ける」こと。それが叶ったのだ。
早朝の三時半に目が覚めて、三時間ほどでさらっと書いた三千字ほどのりかりほ小説。
Pixivへ投稿した「バニラアイス」としての処女作もまた、この数日間に一斉投稿された作品群と同様の好待遇が成された。

「って、泣くほど嬉しいのかよっ!?」

佐藤等改め白井凛、思わず男泣き。
きっとナチスドイツが連合国へ敗北したことでホロコーストから解放されたユダヤ人や、長年に渡り白人達から奴隷として扱われていたけどようやく人権を得られた黒人達も、今の僕と似たような心境だった……は大袈裟か。
でもそれぐらい「僕だけがずっとフェアネスな扱いをされてこなかった」という被害者意識は、心の奥に深く根を張っていたんだ。


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