【オリジナル】自殺したら僕だけを誉めない有名絵師の彼氏になった件
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43: ◆wqJOdKDc/.
2020/04/25(土) 09:56:22.06 ID:U1qw9Qt5O
『っていうか、なんでこんなに投稿されてるの? 今までずっと、三日か四日に一本読めたらいい方だったのに』
『さあな』

さすがに『みんなりかりほ書けば、お前が確実にいいね&リツイート&リプライしてくれるからだろ?』とまでは送れなかった。
いや、送れるものか。

『んで、これがお前なりの「償い」か?』

そう尋ねると、少し時間を置いてから『うん』と返信がきた。

『きっとそのアシカ太郎も、生前のうちにそうしてもらいたかっただろうな』

「だろうな」もなにも、こうなっていたら心を病んだりなんてしなかったんだから。

『まだ七作、読んでないし感想も送ってない』
『そうか、でもあまり無理するなよ』

「復讐」を望んでいる僕ではあるが、別にTERIAさんが死ぬことまで望んでいる訳じゃない。
僕の痛みをわかってくれれば、もう誰にも僕のような思いをさせなければいい。
それこそが、僕の願いなのだから。
眠くなるまでの間に、僕もTERIAさんがリツイートしたりかりほ小説を四作ほど読んだ。
長らく「不公平だ」「惨めな気持ちになる」と他の人が書いたりかりほを読めなくなっていた僕だけど、久しぶりに劣等感とか嫉妬心とか抜きに楽しむことができた。

「はぁ〜、尊い♡」

そして、僕の中で消えずに燻っていた小さな灯が、再び激しく燃え上がるのを感じた。
罪悪感はある。
であっても、りかりほを愛する想い、自分のりかりほ観を形にしたいという欲求には抗えなかった。


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