【オリジナル】自殺したら僕だけを誉めない有名絵師の彼氏になった件
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◆wqJOdKDc/.
2020/04/25(土) 09:18:02.26 ID:U1qw9Qt5O
「うっ……TERIAさん、もとい永瀬悠さんか」
そう、今誰よりも会いたくない相手からだった。
でも『件名:今日、会えない?』のメールが届いたからには。
逃げるな、ということか。
自分が引き起こした事件から。
『今日の夕方六時、アキバのUDX前で待ちます』
何の飾り気もないそのメールへ、僕も『了解』と二文字だけで返した。
◇
神田区の住宅街にある古いアパート、そこが凛さんのお住まいだった。
退院の手続きを済ませて、部屋を整理して、髭を剃ってシャワーを浴びて身なりを整える。
「みかんブックスの店員やってるのか……やれるかな……」
接客業は未経験だったが、どうにかやってゆくより他あるまい。
今後「白井凛」として生きてゆくための身辺調査をしているうちに、時刻はもう五時半。
太陽は西へ傾き始め、遊び疲れた子供達のお喋りが聞こえてきた。
「おっと、急ごっか」
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