響「確かに気持ちは分かるのだけれど」
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6:名無しNIPPER[saga]
2020/04/24(金) 20:27:15.00 ID:U3sL0+DQ0
「誰ですか今の言葉は!!」

貴音は顔を真っ赤にして言うのだけれど、もうそれはちっちゃいおまけだし切手だし、元々表紙云々高らかに言ってたのにこれだしで、もはや漏れ笑いは伝染っていくだけであった。
自分は貴音の正面だから、流石に笑えないなと我慢していたのも束の間、またしても貴音の顔の少し奥では真が声を殺しながら笑っていたのが見えた途端、自分の顔がだんだんと違う意味で歪んでいくのが分かった。

「笑うのではありません!! やよい、いけません!!」

見ればやよいはお辞儀をしていると思えば、実際はお腹を抑えて顔を伏せているだけで、くふくふ声を漏らして笑っていた。
そんでもってやよいが笑い出したものだからもう皆耐えきれなくて、どっ、と笑い始めては次々に思い思いの事を言うもんだから、誰かが何かを呟く度に笑いが起こって、貴音が怒ってという感じであった。

「笑いすぎでしょう!! それに誰です切手とは!! 律子、あなたなのですか!!」

律子はまさか疑われると思ってなかった様子で少しだけ目を白黒させたのだけれど、結局顔が崩れていって、こちらもお腹を抑えて涙目になるもんだから、貴音は地団駄を踏んでいた。自分は絶対切手みたい、と言ったのは真じゃないかって思っていて、何故なら貴音の後ろでもはやうずくまる勢い笑っていて、ソファーから背中がちらちらと出たり消えたりさせてるのだから、もう何か自分の中では犯人は確実に真でそれがまた何だか可笑しくて更に笑っていたら、貴音に思いっきりほっぺたをつねられた。

「いひゃああああ!!」

すると貴音は黙ったまま、ここで震えていた全員のほっぺたをつねっていって、崩れ落ちてた真は暫くそのまま離してもらえずじたばたしていたけども、一通りつねった後、いつの間にか自分の席でパソコンに向かっていたぴよ子の太腿に顔を埋めて泣き出した。


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