7:名無しNIPPER[saga]
2020/04/18(土) 18:31:02.04 ID:wxbkEhUW0
「響!!」
涙で滲む視界の中で、赤い顔の貴音が震えながら名前を呼んだ。
さっきまであんなに青というかなんというか、そんな顔してたくせに、とか思ったらまたまた笑いが溢れてきていくつか涙が溢れた。
「違うでしょうが!!」
「な、なにが」
「わたくしは怪我をしたのですよ!!」
「打ち身ですんで良かった、ほんとに。うん。いや、打ち身って言葉の響きがかわいいよね。ふふふふ」
「響!!」
貴音の顔は、見事に真っ赤である。
それがまた可笑しくて、もはや息が出来ないほどに笑いが止まらない。
今ならもうなんでも面白いんじゃないだろうか。春香が転んでもやよいが大きなお辞儀をしても、多分お腹が千切れると思う。
上下に揺れる身体に対して、そんな事を頭の片隅で考えていると、いつの間にか貴音は自分の隣まで近づいて来ていて。
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