6:名無しNIPPER[saga]
2020/04/18(土) 18:28:53.16 ID:wxbkEhUW0
「貴音、ごめん。もうだめ、ふふふふ」
貴音が視線を上げて自分を伺う顔も暗かったから、とどめにとどめを刺されるようにして。
「あははははは!!」
貴音も美希も何事かと驚きながら自分を見るわけだけども、もう遅い。
ごめん、貴音。もう無理、無理だって。
そんな顔、顔が、顔が暗いぞ。
落ちる時の顔なんて凄かったんだから。
真似しようか、こう、こう。
こ、こんなかお。ほんなはほはっはんははら。
ふひへへ、違うぞ、美希。心配してたでしょ自分も。
でもさ、もうあれだぞ。普段、四条貴音でございます、四条の生まれです。なんて顔とか動きしててさあ、こう躓きながらばたばたばた、って。
こう、こう。ばたばたばたっ。
もうね、ずるい。ずるいぞ貴音。
はははは。四条貴音です。はははは。
今までの貴音はフリだったのかなって、思うくらいにだぞ。
美希。美希も思い出してみて。
ほら、こう、ばたばたっ、ごろんごろん。
いや、もうだめ。ずるい。貴音はずるいぞ。
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