響「林檎の様に、プロジェクト・フェアリー」
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4:名無しNIPPER[saga]
2020/04/18(土) 18:26:31.08 ID:wxbkEhUW0
待合室でプロデューサーと合流し、経緯を暫く説明したり、背中や腰の打ち身で済んだなんて話をしているうちに、のたのたとステージ衣装のままで貴音が診察室らしきところから戻ってきたので、大丈夫?、えぇ、なんていうやりとりもそこそこに今日はプロデューサーの車で帰る運びとなった。
動き辛そうに歩く貴音を見ていれば、なんだか居た堪れなくなってしまったので、今日は貴音の家に泊まって諸々手伝う云々とプロデューサーに告げた。
美希も同様に願い上げ、結果三人は貴音の家まで送って貰う流れになったのであるが、その車中、タクシーでの美希よろしく、相も変わらず心配そうな顔を浮かべるものだから、後部座席にて俯く貴音の隣に座らせて、痛くない?ごめんね、などと語りかけていた。自分はそんな悲の入った声を助手席で聞きながら、プロデューサーに園でのその後の対応を行ったことなんかを報告したりして、やはり所属アイドルが怪我云々というのは焦ってしまうものなのであろう、そこら辺の事後対応がすっかり抜けていたらしく、プロデューサーはしきりに助かっただとかありがとうと言っていた。完璧とは正にこの事である。
そんなこんなを話しているうちにも、貴音の家に着いたので、改めて明日からのスケジュールなんかを四人で共有した後、プロデューサーは去っていった。
助手席の扉を開けるときに、何故か階段から落ちる前の貴音の姿が脳裏に焼き付いてきたので、頭を振るようにして払いながら、貴音の荷物諸々を手にして車から降りた。


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