3:名無しNIPPER[saga]
2020/04/18(土) 18:25:57.85 ID:wxbkEhUW0
「きゃああああ」
美希が叫んで自分も叫ぶ。
直ぐに園の担当者と打ち合わせをしていたプロデューサーを呼びつけ、貴音が階段から落ちたと言えば顔を青くして飛んできたわけであるが、動けないだとか気を失うとまではいかず、見たところ救急車が必要な程ではなく、身体の色々な背面に痛みを訴えながらも頭は幸いに打っていないという事であったので、目に涙を溜める貴音をプロデューサーがおぶって車まで運んでいき、そのまま近くの病院へとすっ飛んで行った。
心配そうにあわあわとする美希を宥めつつ、自分達も衣装を着替え、仕方がないので改めて園の担当者に挨拶と謝罪を行い、向こうも向こうで舞台袖の乱雑さを謝ってくれたりと、軽いプロデューサー代行を現時点での年長者としてこなした後に、貴音の着替えやら私物を手にタクシーで病院へと向かうことにした。
プロデューサーに場所を教えて貰う電話の中で、貴音に大きな問題は無かった、ということを聞けてとりあえず美希と二人で胸を撫で下ろし、それでも美希がちゃんと気を付けてあげれば良かったのかな、などと自責の念に駆られる美希を、後部座席に並びながらそんなことないぞと励ましているうちにタクシーは病院へと到着した。
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