響「林檎の様に、プロジェクト・フェアリー」
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2:名無しNIPPER[saga]
2020/04/18(土) 18:24:55.84 ID:wxbkEhUW0
このプロジェクト・フェアリー、客先に出るのはこれで数回目というところであるが、初舞台から前回迄、あの美希ががちがちに緊張して振り付けを間違えたり、自分が曲を勘違いして踊りに入ってしまったり、貴音が歌詞やら振り付けやら何もかもすっ飛ばしてただただ突っ立って手を振るだけの回があったり、絵に描いたような駆け出しアイドルをなぞってしまっていた。
それが今日、それといった失敗もなく、其々の持ち味と自負する歌やら踊りやらをしっかりこなせたものだから、実を言えば物凄く嬉しくなるくらいの出来であったと思う、これがもっとお客さんがお客さんじゃなくてファンの人達で、ぶわーっと盛り上がる様な舞台であったら尚更良かったのに。

「やりました、わたくし達」

単純に嬉しそうな笑顔を浮かべながら言う貴音に、美希も嬉しそうに同調する。それにしても余程嬉しいのであろう、貴音はこちらを向きながらやたらにこにこして、勿論自分だって人の事を言えない位にはでれでれしているのだろうけど、貴音は後ろ歩きをしながらやりました、やりましたと喜んでいた次の瞬間、その後ろで雑に置かれた機材に気付かず膕、もとい膝の裏辺りを躓けて、暫く間があったものの、そのまま後ろに転んだ。
しかもそれが袖端の階段前だったものだから、見事そこに填まるようにしてごろんごろんと転がり落ちていった。


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