久城一弥「据え膳?」ヴィクトリカ「喰わぬは男の恥なのだろう?」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/04/16(木) 23:45:05.12 ID:91TsAL8vO
「か、一弥……」
「うん。なんだい、ヴィクトリカ」
「私は、君を……一弥のことが……!」

あとひといき。頑張れ、ヴィクトリカ。

「一弥のことが好き、だから……」
「だから?」
「い、今まで、言えなくて……」
「たった今、言えたじゃないか」

ヴィクトリカは頑張った。
一弥のことを下の名前で呼び想いを告げた。
努力は報われるべきである。
だから一弥は小さな身体をぎゅっと抱いた。

「ひゃっ……だめだ、一弥!」
「今更だめなんて、おかしなヴィクトリカ」
「そ、そうじゃないんだ! ふ、布団が!」
「布団?」

おや? 妙だ。布団が濡れて冷たくなってる。

「ヴィクトリカ、これはいったい……?」
「い、いいか、一弥。よく聞いてくれ」
「うん。聞かせて」
「一弥との良い雰囲気を壊したくなかった」
「だから?」
「だから私はずっと言い出せなかったのだ」
「なにを?」
「お、おしっこがしたいって……」
「フハッ!」

ああ、なるほど。要するにこれは『嵐』だ。


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