久城一弥「据え膳?」ヴィクトリカ「喰わぬは男の恥なのだろう?」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/04/16(木) 23:43:03.69 ID:91TsAL8vO
「なんだ、やりかたがわからないのか?」
「……君は知っているような口ぶりだね」
「もちろん、存じているとも。なにもかも」

知らぬことなどないと尊大に言ってのけ、ヴィクトリカは久城の手を口元へと運ぶ。
温かく柔らかなものが、手の甲に触れた。

「ちょ! な、なにしてるのさ!?」
「接吻に決まっているだろう」
「や、やめなよ、そんなこと!」
「……久城は嫌か?」

言われてはっとする。
ヴィクトリカの声が震えていた。
拒絶の言葉に怯えているのだ。

一弥は自らの考えなしの発言を悔やんだ。
ヴィクトリカは人一倍繊細な女の子である。
彼女を少しでも傷つけた自分が許せない。

どうすればいい。
どうしたら、ヴィクトリカを癒せるのか。
言葉では無意味だと経験から知っている。

ならば、行動あるのみ。それが日本男子だ。

「ちょっと失礼するよ、ヴィクトリカ」
「っ……」

彼女の小さな手を引き寄せて、口づけした。


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