武内P「素直じゃないプロポーズ」
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6: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2020/04/13(月) 20:22:51.64 ID:9ZfmECmt0
――約束から2年後、渋谷凛17歳



凛「う〜ん」

武内P「渋谷さん、どうかしましたか?」

凛「あ、プロデューサー。ちょっと考え事をしてて」

武内P「それは……大学のパンフレットですか。オープンキャンパスに参加したことがある大学や、文化祭で招待された大学もありますね」

凛「うん。やっぱり行ったことがある大学に自然と関心がわいちゃって。でも、大学に進学するかどうかまだ決めてないんだよね」

武内P「たしか新田さんや島村さんと相談してみると言ってましたね」

凛「二人とも現役女子大生だから、すごく参考になったよ。それに大学で学んだことを卒業してから生かせているかどうか、川島さんにもお話を聞かせてもらって――あとまゆとも」

武内P「佐久間さんにですか? 佐久間さんは大学には進学されず、アイドルも辞めて今はモデルと女優業に集中して――ああ、なるほど」

凛「大学に進学せずに、仕事に集中することを選んだ一つ年上の先輩の意見は貴重だと思ったんだ」

凛「ためになったんだけど……本当にまゆらしい意見だったよ、フフ」

武内P「……ちなみにどのような内容だったのですか?」

凛「学業に注いでいたエネルギーを仕事に振り分けることで、これまで以上にまゆPの期待に応えられることが嬉しいし誇らしいって。あとまゆPと一緒にいられる時間が増えて幸せだって」

武内P「……まあ、はい。後半はともかく、前半はためになるお話かと」

凛「そう? じゃあ私もプロデューサーの期待に応えるために仕事一本に集中しようかな?」

武内P「……プロデューサーのために、という部分は取り除いたうえで参考にしてください」

凛「ふーん? 嬉しくないんだ?」

武内P「嬉しさよりも、申し訳ないという想いの方が強いのです」

凛「申し訳ない……か。まゆの話にもそれが出てきたっけ」

武内P「え?」

凛「決めた。まゆと同じ道にしようかと思ったけど、まゆの助言に従って大学に進学する」

武内P「悩みが解決したようで何よりですが……ちなにみ、佐久間さんはどのような助言をされたのですか?」

凛「それはまだ秘密。大学に合格したら教えてあげる」

凛「――ところで話は変わるんだけど、まゆがアイドルを辞めた理由って、やっぱり」

武内P「……まゆPは、まだ頑張っています」

凛「まゆPの両親と祖父母に挨拶できたって、まゆすごく喜んでたんだけど……」

武内P「……親族は全員、まゆPの敵に回り佐久間さんを応援しているそうですが――それでもまゆPなら……まゆPならきっと何とかしてくれる……!」

凛「いや、無理だって」


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