79: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/12/15(水) 21:19:29.31 ID:ECNFnKQ+0
父「我々はこの星のことをもっと知らねばなりません。
あなたが誰かに吹聴してしまう可能性と、ここでその可能性を消すこと、
確実に後者の方が効率が良いと思いませんか? 私はそう思うのです。
80: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/12/15(水) 21:20:12.75 ID:ECNFnKQ+0
81: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/12/15(水) 21:20:49.76 ID:ECNFnKQ+0
82: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/12/15(水) 21:21:16.22 ID:ECNFnKQ+0
83: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/12/15(水) 21:22:33.03 ID:ECNFnKQ+0
――――――――――コンコン。
扉を叩く音がした。
男「ん……」
84: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/12/15(水) 21:23:59.82 ID:ECNFnKQ+0
男「ありがとうございます」
姉「……珍しい返事をしますね」
男「ノックで起きたからさ」
85: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 21:25:01.70 ID:ECNFnKQ+0
家を出て、いつもより遅い電車に乗って、学校に向かう。
少しばかり混んだ車内の中で何も考えずにただ揺られて到着を待つ。
なんのことはない一日が、今日も始まるようだ。
86: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 21:25:48.79 ID:ECNFnKQ+0
最寄り駅に着いて、改札を出る。
学生と社会人の群れが改札から散り散りに自分の目的の場所へと向かっていく。
男「なんだってんだ」
87: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 21:26:52.83 ID:ECNFnKQ+0
ポケットに入っている、今朝の髪留めを手に取る。
俺には一生縁が無いであろう、淡い色の髪留め。
なら、それを何故俺が持っているのか。
88: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2021/12/15(水) 21:27:38.69 ID:ECNFnKQ+0
身に覚えのないものだから、捨てれば良いのだが。
もしかしたら誰かのものかもしれない。
というか俺は、いつからこれを持っていたのか。
89: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 21:28:16.63 ID:ECNFnKQ+0
自分の席に座りながら、髪留めを眺める。
毎日の日常の中で、
この髪留めだけが違和感だった。
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