男「それは、宇宙の彼方」
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85: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 21:25:01.70 ID:ECNFnKQ+0
 家を出て、いつもより遅い電車に乗って、学校に向かう。

 少しばかり混んだ車内の中で何も考えずにただ揺られて到着を待つ。

 なんのことはない一日が、今日も始まるようだ。

男「……」

 窓から外を眺めると、風景はまるで高速で進むスライドショーだ。

 電車から見える当然で確実で当たり前の景色。

 軽く欠伸が出かけて、口元を手で押さえる。目元から涙が少し滲んだ。

 俺自身も、いつも通りと変わらない。



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