14: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/04/14(火) 22:51:04.52 ID:qU2nL77R0
男「なんでスクールバッグを持とうとしない?」
女「重い」
男「重くないだろ。何も入ってないんだぞ」
15: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/04/14(火) 22:58:36.81 ID:qU2nL77R0
男「ん?」
女「持つ」
男「やっと持つ気になったか」
16: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/04/14(火) 23:06:01.14 ID:qU2nL77R0
しかし、困ったことになった。
家に帰るのかと思いきや、一向にその気配がない。
ずっと歩き続け、先ほど入った住宅街を抜ける。
17: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/04/14(火) 23:18:24.31 ID:qU2nL77R0
いや、だからなんだ。
男「そろそろ限界だ。住所教えろ」
女「住所?」
18: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/04/14(火) 23:22:21.48 ID:qU2nL77R0
付けている髪留めを取って、俺に差し伸べる。
男「なんだ?」
女「あげる」
19: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/04/14(火) 23:36:58.75 ID:qU2nL77R0
待て待て待て。
どういう展開なんだこれ。
女「……した?」
20: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/05/05(火) 16:53:03.99 ID:61fOSvZx0
女「……あげる」
髪留めを突きつけてくる。そして、目を閉じる。
女「……する」
21: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/05/05(火) 16:53:34.47 ID:61fOSvZx0
どれくらい経ったかわからないが、そのまま数十秒くらい目を閉じていたかもしれない。
男「どうすればいい」
俺の声は孤独に響くだけだ。
22: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/05/05(火) 16:55:16.27 ID:61fOSvZx0
男「……あれ?」
目の前には人の姿が無くなっていた。
男「……なんだよ」
23: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/05/05(火) 17:03:45.04 ID:61fOSvZx0
男「なんだってんだ……」
疑問がずっと残り続ける。謎だ。
跡形もなく、姿を消していた。
24: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/05/05(火) 17:15:02.14 ID:61fOSvZx0
姉「遅いです」
男「……すみません」
姉「心配していたのですよ。なにかがあったのではないかと」
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