晴海シンジュ「四月馬鹿には笑いたい」【ナナシス】
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7: ◆HQmKQahCZs[sage]
2020/04/01(水) 11:08:41.47 ID:rGjnhKth0
支配人「昔話をしようか。実は僕もね、ちょっぴりだけど荒れていた時があったんだ」
支配人「キレて物を壊して、母さんにひどいことを言って。今でも反省してる」
支配人にも、そういう時期があったのか。
今の姿を見ていれば到底信じがたいが。でも………支配人だって人間だ。
嘘をつくことも、怒ることだってあるだろう。
支配人「多分僕は寂しかったんだと思う。素直になれない自分が嫌で、本当は誰よりも僕を大切にしてほしいなんて我儘を言いたかったのに」
支配人「だけど表現するすべがなくてそういう行動にでてしまったんじゃないかなって、思う」
支配人「だからかな。今、君が泣いているように見えるんだ」
支配人「私を見て。私を見てって」
私を見て………私を見て………
―――いや、いつだって二人は私を見てくれていた。
どんな時も。私が二人を見張ってるつもりだったのに、私は二人に見守られていたんだ。
私が見てなかったのは、見てほしかったのは………私自身だ。
私だって人間だ。怒るし、悲しむし、嘘をつきたいし、我儘になりたい。
そんな感情を全部埋めてきて、見なかったことにしたのはほかでもない私自身だった。
えーん、えーん
泣き声が聞こえた気がした。
きっとそれは私の小さいときの―――
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