晴海シンジュ「四月馬鹿には笑いたい」【ナナシス】
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5: ◆HQmKQahCZs[sage]
2020/04/01(水) 11:06:39.31 ID:rGjnhKth0
カジカ「おーい二人ともぉ。朝ごはんできたってお母さんが」

シンジュ「それにバカな姉も大嫌いだ。目障りだ」

カジカ「ふぇ?」

駄目だ。そんなことを言ってはいけない。

本心じゃない。こんなことは本心じゃないのに。

シンジュ「なぁ、いつになったらいなくなってくれるんだ? 正直ウチは私一人いれば十分なんだよ」

サワラ「どうしたのシィちゃん。もしかして朝のことで怒ってる?」

シンジュ「いや、今までバカな姉二人に付き合わされて心底うんざりしてるんだ」

口から思ってもないことがあふれ出す。なぜ、なぜだ。

言いたくないことが、次々と。

サワラ「シィちゃん。ねぇ、シィちゃん」

シンジュ「サワラ、カジカ―――」

サワラ「シンジュ!!」

シンジュ「―――いい加減どこかに消えてくれないか?」

カジカ「あ、えっと。シィ、ちゃん。ごめん、ひっく、ごめん、なさい。私そんな、ぐすっ、ふ」

カジカ「ふぇぇぇんっ」

行くなカジカ! 私はそんなこと思ってない!

サワラ「………ごめん。お姉ちゃん、カジカちゃんを追ってくるから」

シンジュ「あぁ。そのままトラックにでも撥ねられて死んでくれると助かる」

サワラ「………っ」

あ、あぁ。

なんてことだ。

そんなこと思ってもいないのに。

大切な二人の姉に私はなんてことを、言ってしまったんだ私は。

いくらエイプリルフールでもついていい嘘と悪い嘘がある。

そんなことはわかりきっているのに。

姉二人を傷つけて、そんな

どうか………これも、嘘であればいいのに。


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