晴海シンジュ「四月馬鹿には笑いたい」【ナナシス】
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3: ◆HQmKQahCZs[sage]
2020/04/01(水) 11:05:42.74 ID:rGjnhKth0
カジカ「もうお姉ちゃん! 本当に心配したんだからねっ!」

サワラ「ごめんごめん。でもかえらないで〜って泣くカジカちゃんの姿にお姉ちゃんったらもう涙がちょちょ切れて」

シンジュ「まぁ、それがカジカの良いところだ」

カジカ「うぅ〜。エイプリルフールってことすっかり忘れてたよ〜」

ピロンッ

カジカ「あれスースちゃんからだ。えっと」

カジカ「えっ、えっ〜!! スースちゃんと支配人さんが結婚したってぇ!!」

カジカ「どどど、どうしようっ。スースちゃんの結婚に喜べばいいのか、支配人さんの結婚に悲しめばいいのかいいのかわからないよぉ!」

サワラ「あらあら〜 ご祝儀に赤ちゃん用品を買ってあげないとね〜」

カジカ「赤ちゃんまで!?」

シンジュ「落ち着けサワラよ。今日は4月1日だ。それにスースは14歳。逆立ちしたって結婚はできないぞ」

カジカ「………あぁ〜! また騙されたよぉ〜!!」

うん。なんかもうカジカはそのままでいてくれ。多分アイドルとしてはカジカの姿が一番正統派だと思うから。

………アイドルとして、か。

破天荒ながらも周りを引っ張っていくサワラ

いつも真っ直ぐで優しい天真爛漫なカジカ

それに比べて私は、私はアイドルとしてふさわしいのだろうか。

支配人にスカウトされたあの日。支配人が求めたのは晴海三姉妹であって、晴海シンジュではない。

所詮私は姉二人のおまけでしかないのだろうと、今でも思っている。

もし私が一人ッ子ならおそらくスカウトなんてされなかっただろうしな。

サワラ「シィちゃん?」

シンジュ「なんだ?」

サワラ「んーんなんでもない。今日もシィちゃんはかわいいなぁって思っただけ」

シンジュ「いや、そんなことはないと思うが」

カジカ「そんなことあるよぉ! シィちゃんはいつも可愛いんだから!」

はたから見ても私には愛嬌のかけらもないと思うんだが………

なのになぜか姉二人は私をいつも可愛いと持て囃してくる。

………到底私なんて二人に敵わないというのに。

ピロンピロンピロンピロン

突如連続で受信を告げるカジカのホロコン。やれやれ一体何事だ?

カジカ「えぇ〜!! ムスビちゃんがおにぎり仮面を襲名してロナちゃんがスケバンになってユメノさんが同性婚の必要性について語ってくるぅ!!」

シンジュ「落ち着けカジカ。今日はエイプリルフールだ。それに最後についてはいつも通りじゃないか?」


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