荒木比奈「何百回目のプロポーズ」
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/30(月) 23:10:35.04 ID:nJ12rVXd0
 ほらほら。
 身体を起こして座り直し、少し傾いていた眼鏡の位置を整えながらばしばし、と太ももを叩く。
 たぶん今もまだちゃんとは抑えきれていないんだろうけど、でもまあ少しは引き締められたはずの……と、思う、顔を上げて。
 改めて確かめてみれば、やっぱり微かに顔を緩ませていたプロデューサーへ催促を。

「番とかなくない? あれ比奈が勝手に自爆しただけで」
「突っ込んで辱しめたのはプロデューサーじゃないっスか」
「言われようが酷すぎる」
「事実っスもん。こーいうのは、された側がどう感じるかなんスよ?」
「そういうふうに言われたら何も言えんけど」
「反省するっス」
「反省ね」
「そっス」
「……それじゃあ、そうだな。これからはこう、比奈に突っ込むのとかそういうのやめればいいか? ……ああいや、何が気に障るか分からんしもっと全体的にこう、ドライで事務的な感じに……」
「駄目っス」
「……駄目なの?」
「泣きまス。病みまス吐きまス死にまス壊れまス引き籠って二度と外に出られなくなりまス。だから駄目っス。嫌っス」
「お、おう」
「なんで、反省はプロポーズで示してほしいっス」
「プロポーズでどう反省を示せるのかはよく分かんないけども」
「……」
「……」
「……反省とかそんなの建前で実際どうでもいいんで、ただただ私がプロデューサーのプロポーズ聞きたいだけなんで、だからお願いなんで言ってほしいっス」
「……おー……おう」


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