57:名無しNIPPER[saga]
2020/03/29(日) 17:10:28.80 ID:O0jAO63X0
まつり「古くさい価値観やしきたりは崩壊しつつある、ということなのじゃ。親藩大名から余のような者が現れている時点で窺い知れることなのじゃ」
育「た、確かに」
まつり「そんなわけでエミリーの今後については心配はいらぬのじゃ。それよりも育吾郎よ、余に何か申したいことがあるのではないか? 顔に書いておるのじゃぞ」
育「殿……ご無礼を承知で、お願いがございます。拙者に、異国の学問を学ばせていただけませんか」
育「拙者は、エミリー殿の思いに報いたいのです。いつか異国の人と手を取り合い心を通じ合わせられる世が訪れるよう、武士として一生をかけて尽力したいのです」
まつり「育吾郎よ、その言葉を待っておったのじゃぞ。余の改革にもそなたのような若い力が必要なのじゃ。今後も勉学と鍛錬に励み、必ずや立派な武人となるのじゃぞ」
育「はい!」
まつり「いやはや、まこと天晴――そうじゃ。育吾郎よ、エミリーの故郷の言葉では“天晴”をこう言うらしいのじゃ」
まつり「グッデイ・サンシャイン!とな」
育「グッデイ・サンシャイン!ですか。すてきな響きですね。うん……ずっと覚えておこう」
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