1: ◆jsQIWWnULI
2020/03/26(木) 17:54:06.31 ID:fPhLJwCh0
太陽「あーあ、なんか最近つまらないなぁ」
太陽「地球では『コロナ』が流行ってるって聞いたから、めちゃめちゃ僕のことをフューチャーしてるのかと思ったら全然違うし」
太陽「普通『コロナ』って言ったら僕のことだと思うじゃん?だって、100万度を越えたプラズマだよ???」
太陽「あー、つまんないなー」
太陽「……」
太陽「地球でも見るか」
ワーワー
太陽「あれ、あそこでなんかやってんね」
太陽「見てみるか」
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆jsQIWWnULI
2020/03/26(木) 17:56:58.71 ID:fPhLJwCh0
神崎蘭子「今宵は生誕祭…。さぁ、ミサの幕開けよ! (私のライブ、始まりますよ〜!)」
ワー ランコチャーン カワイイー
ウオー ランコー!
3: ◆jsQIWWnULI
2020/03/26(木) 17:59:33.36 ID:fPhLJwCh0
〜次の日〜
太陽「さて、ようやく地球が自転したよ」
太陽「ずっと蘭子ちゃんのことを見ていたいけど、そうもいかないんだよねぇ」
4: ◆jsQIWWnULI
2020/03/26(木) 18:01:35.56 ID:fPhLJwCh0
太陽「…………」
太陽「嘘だろ?」
太陽「聞き間違い、だよね?」
5: ◆jsQIWWnULI
2020/03/26(木) 18:04:03.89 ID:fPhLJwCh0
藍子「おはようございま〜す」
蘭子「藍子ちゃん、煩わしい太陽ね!(藍子ちゃん、おはよう!)」
藍子「あ、蘭子ちゃん。わずたい〜!」
6: ◆jsQIWWnULI
2020/03/26(木) 18:05:48.66 ID:fPhLJwCh0
太陽「」
太陽「…………」
太陽「言ってた……蘭子ちゃん。僕のこと『煩わしい』って……」
7: ◆jsQIWWnULI
2020/03/26(木) 18:08:25.16 ID:fPhLJwCh0
スン
P「お?」
藍子「きゃっ!?」
8: ◆jsQIWWnULI
2020/03/26(木) 18:11:05.63 ID:fPhLJwCh0
未央「いや、停電はないんじゃない?だって、節電の鬼ことちひろさんが快晴の午前中に電気をつけるなんて許してくれないもの。私が事務所に来た段階で事務所の電気は付いてなかった。それに、今電気は付いてるし」
藍子「じゃあ、どうして……?」
P「たたた、大変だ大変だ大変だぁ〜!!!」
9:名無しNIPPER[sage]
2020/03/26(木) 18:12:08.28 ID:JPbsD3WkO
氷河期待ったなし
10: ◆jsQIWWnULI
2020/03/26(木) 18:13:13.62 ID:fPhLJwCh0
〜太陽が消えて二日目〜
P「もうダメだー!」
未央「うるさいなぁ。どうしたのさ、いきなり」
11: ◆jsQIWWnULI
2020/03/26(木) 18:15:00.01 ID:fPhLJwCh0
未央「へえ」
P「それが事務所の電子レンジと電気ポットだ!」
未央「ふーん。別によくない?パソコン使うなとか言われてるわけじゃないんだしさ」
12: ◆jsQIWWnULI
2020/03/26(木) 18:16:53.35 ID:fPhLJwCh0
P「そうなんだよ〜ぴえん」
未央「世界一キモいから、ぴえん禁止ね」
P「ぴえん禁止された。ぴえん」
13: ◆jsQIWWnULI
2020/03/26(木) 18:18:07.70 ID:fPhLJwCh0
P「俺の一命もとりとめたところで、助けて晶葉」
晶葉「要するに、太陽を取り戻せばいいんだろう?」
未央「そんなこと出来るの?」
14: ◆jsQIWWnULI
2020/03/26(木) 18:20:15.34 ID:fPhLJwCh0
晶葉「まあそう慌てるな、助手よ。すでに手は打ってある」
未央「手?」
晶葉「もうそろそろなはずだが……」
15: ◆jsQIWWnULI
2020/03/26(木) 18:21:37.47 ID:fPhLJwCh0
晶葉「このデータを翻訳機に読み取らせて、っと……解析完了だ!」
P「これで太陽が消えた理由がわかるのか!?」
晶葉「たぶんな。さっそく聞いてみよう」
16: ◆jsQIWWnULI
2020/03/26(木) 18:23:10.57 ID:fPhLJwCh0
晶葉「なるほどな。蘭子ファンだった太陽が、蘭子に『煩わしい』と言われたせいで意気消沈し、蘭子に迷惑をかけないために消えたということか」
未央「……どゆこと?」
マキノ「なるほど、そういうことね」
17: ◆jsQIWWnULI
2020/03/26(木) 18:24:48.91 ID:fPhLJwCh0
P「まあ、そう難しく考えなくても良いんじゃないか?つまり、天照大神も天岩戸に隠れたしってことだ」
未央「うーん、理解できないけどそっちの方が理解しやすいかも。というかそれでいいや、もう」
晶葉「さて、これで太陽が蘭子に煩わしいと言われたから消えたことがわかったな」
18: ◆jsQIWWnULI
2020/03/26(木) 18:26:09.01 ID:fPhLJwCh0
晶葉「なるほど。助手の今の意見をいただこう。となると、蘭子の言葉を太陽側に伝える必要があるな……」
未央「それこそ無理なんじゃない?だって、太陽はもうないんでしょ?」
晶葉「厳密にいえば、地球から太陽がいなくなっただけだ。太陽の存在そのものが消えたわけではない。質量が大きいしな」
19: ◆jsQIWWnULI
2020/03/26(木) 18:27:45.43 ID:fPhLJwCh0
〜しばらくして〜
晶葉「出来たぞ!蘭子の言葉を太陽に届ける装置だ!」
未央「装置デカ!!」
20: ◆jsQIWWnULI
2020/03/26(木) 18:29:08.95 ID:fPhLJwCh0
蘭子「え?え?えっ?待って、意味わからないんだけど。本当に意味わかんないんだけど」
未央「うんうん、だよねだよね。私も意味わからないから大丈夫。でも、やるしかないんだよ、らんらん」
晶葉「さあ、このマイクに向かって、さっき私が言った内容を、普通の言葉で言うんだ!」
21: ◆jsQIWWnULI
2020/03/26(木) 18:31:13.34 ID:fPhLJwCh0
蘭子「あー、あー、太陽さん。聞こえますか?神崎蘭子です。いつも応援ありがとうございます。そのー、えっと、私の『煩わしい太陽ね』という言葉に傷ついてしまったということを聞きました。ごめんなさい。でも、この言葉は朝の挨拶の言葉で、私が作り出した言葉で……えっと、そもそも私はそういう言葉を作るキャラというか、オリジナル言語を作るというか、まあ、そんな感じなので、実際に私が太陽さんのことを煩わしいと思っているわけではありません。煩わしいなんて思うわけもありません。なので、どうかもう一度、いつも通り地球に姿を現してくれませんか?そうしてくれれば、私、嬉しいかなぁって……」
晶葉「よし、OKだ!射出準備ヨシ、電源もヨシ!みんな、建物内に今すぐ入るんだ!失明するぞ!……入ったな。よし。射出まで五秒前!三、ニ、一、発射!」
その日、インターネット上で暗闇の中に一筋の光が昇っていくのを目撃したという情報が多く上った。
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