中野五月「あの……膝の上に、乗ってもいい?」上杉風太郎「は?」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/16(月) 01:31:46.77 ID:8NkjlyIZO
「近頃、姉妹たちの様子がおかしいのです」
「おかしいって、具体的には?」
「それぞれ時間を作ってあなたと会っていることを、私が気づいていないとお思いですか?」

単刀直入に問いただすと彼は神妙な面持ちで。

「ああ、たしかに個別指導を行なっている」
「やっぱり」

白状されるも、別に驚きはない。知ってた。
そして私は別にそれを咎める立場にもない。
付け加えると、別に怒っているわけでもない。
もちろん、全然、ちっとも拗ねてなどいない。
ただ単純に何をしてるのかを知りたいだけだ。

「どんな指導をしているのですか?」
「……言えない」

む。これは怪しい匂いがプンプンしますね。

「まさか、姉妹に手を出して……」
「それだけはない。そこは信じてくれ」
「では、何をなさっているのですか?」
「そ、それは……」

目を泳がせるのは、隠し事がある証拠だ。
しかしこれ以上追求する大義名分はない。
問い詰めれば、それはただの駄々になる。
ならば、別の角度からアプローチしよう。

「近頃、姉妹たちがトイレを占領してまして」
「ッ!?」
「以前よりも長くトイレに篭っているんです」
「そ、それは不思議だな……」
「上杉君、何かご存知ありませんか?」
「さ、さあ……さっぱり心当たりがないな」

ダラダラと冷や汗を流す彼は、真っ黒だった。


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