中野五月「あの……膝の上に、乗ってもいい?」上杉風太郎「は?」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/16(月) 01:26:54.14 ID:8NkjlyIZO
「上杉君、少しよろしいですか?」
「ん? なんだ、五月。どうかしたか?」

近頃、他の姉妹の様子がどうもおかしい。
それぞれ時間を作って、家庭教師である上杉風太郎君と何やら親交を深めているらしい。

とはいえ、私にはどうでもいいことだ。
姉妹の誰が上杉君と仲良くなって距離を縮めようと私には関係ない。別に拗ねてなんかない。

しかし姉妹が挙動不審なのは彼とコソコソ会っている時だけではないのが、どうも気になる。

「あなたに聞きたいことがあります。他の姉妹の目がありますので私の部屋に来てください」
「あ、ああ……わかった」

いきなり私室に招かれた彼はどうやら戸惑っているらしく、珍しく緊張した面持ちで頷いた。

「どうぞ、入ってください」
「お、お邪魔します」

そんな風に固くなられると、なんだかこっちまで緊張してしまって、そう言えば男の子を自分の部屋に入れるのは初めてだと思ったら急に恥ずかしくなったので、慌てて釘を刺しておく。

「い、言っておきますが、おかしな真似をしたらすぐに他の姉妹に助けを求めますから!」
「どんだけ信用ないんだよ、俺は」

男の子のことなんて信用出来る筈ありません。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/16(月) 01:29:42.02 ID:8NkjlyIZO
「それで、話ってなんだ?」

取り乱した私を見て、彼は幾分か冷静さを取り戻したらしく、部屋のドアに背を預けつつ、腕を組んで真面目な顔で話を促してきたので。

「ひとまず、座っては如何ですか?」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/16(月) 01:31:46.77 ID:8NkjlyIZO
「近頃、姉妹たちの様子がおかしいのです」
「おかしいって、具体的には?」
「それぞれ時間を作ってあなたと会っていることを、私が気づいていないとお思いですか?」

単刀直入に問いただすと彼は神妙な面持ちで。
以下略 AAS



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