少女「お兄、すき」男「そうか」その2
1- 20
8: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/03/12(木) 01:16:17.44 ID:CrbqfshB0
ーーー町娘の宿屋ーーー

町娘「どうぞ」コトッ

女盗賊「ありがとさん」クイッ

女盗賊「…ぷはっ。にしても」

女盗賊「本当に宿屋を経営してるなんてねー」ミマワシ

男「無警戒過ぎだ。躊躇なく出されたものを口にするな」

女盗賊「堅い事言いなさんなって!この子は大丈夫よ!」

女盗賊「美味い茶だよ、飲んでみな?」

男「………」...クイッ

町娘「……」ドキドキ

男「…悪くはない」

町娘「…!お口にあったのなら何よりです」

女盗賊「でも宿って割には客がいないように見えるね」

町娘「それは…実は父と私の二人でここを切り盛りしてるのですが、父が病に伏せってしまいまして…」

女盗賊「あぁ、それでさっき薬の買い出しを」

町娘「はい。お医者様が言うには手術を施せばすぐに治せるそうなのですが、そのようなお金はどこにも…」

町娘「近頃は物価も高くて何をするにもお金が取られていくようです」

女盗賊(そりゃ、戦争を始める軍資金となりゃちょっとやそっとの端金じゃ足りないだろうからね)

町娘「…あなた方は、何故追われているのですか?」

女盗賊「ん?んー、まぁそれは」

男「女盗賊」

女盗賊「…はいはい。言われなくても」

女盗賊「ウチら怪しいもんじゃないんだけどちょっち面倒な連中に目付けられちゃってて」

女盗賊「悪いね、朝には出てくから今夜だけ──」

男「いや、もう出る」

女盗賊「?奴らを出し抜く算段でも思い付いた?」

男「そうではないが、一箇所に留まるのは危険だ」

女盗賊「おいおいおい…」

女盗賊「どう考えてもこの警備の中出て行く方が危ないでしょうに。んな簡単な判断も出来なくなったの?」

町娘「そうですよ!さっきみたいな人達がたくさんいるんですよね?…だったら駄目です、ここに居て下さい…!」

女盗賊(おぅ、思わぬところから援護射撃が)

男「む……」

女盗賊「…巻き込みたくないんだろ?この子を」ボソッ

男「……」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
117Res/142.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice