少女「お兄、すき」男「そうか」その2
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22: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/03/13(金) 22:52:21.90 ID:/wFM0jg50

老師「…それが嫌なら道は二つある」

女盗賊「おぉ!なんだ、勿体ぶらないで教えてよ!」

老師「一つは、嘘を本当に…文字通り国家転覆をしてしまうことじゃ」

女盗賊「男と同じこと言ってる…」

老師「もう一つは」

老師「…別の大陸に逃げる」

女盗賊「別の大陸…?」

青年「師匠、それは」

男「初めて聞く話だ」

老師「まぁの」

老師「ちょいと前のことでな。遠洋研究に勤む同業の輩がの、ずっと離れた場所にこことは違う大陸を見たと」

老師「わしも直に話を聞いたが、信憑性は高そうじゃった」

女盗賊「……もしそこが未開の地なら…」

老師「うむ。真っ先に乗り込めば好き放題出来るというわけじゃ。隠居にも最適じゃろ」

男「……」

女盗賊「でも誰も住んでないんじゃあねぇ……サバイバル生活の予行練習でもしとけばいいのかね」

老師「そこで!じゃ」

老師「お主ら、先駆者になってみんか?」

男「…なるほど」

男「つまり、その大陸の先行的な居住兼国からの逃亡を手助けする代わりに、最低限人の住める環境を整えろと、そういうことだな?」

老師「さすが男殿。話が早い」

老師「長い航海に肉体労働…なかなか耐えられそうな人材が居らなんでな」

女盗賊「ウチも!?こいつと違ってゴリラ並みのタフさは持ち合わせてないんですけど…?」

老師「文句を言える立場か?」

女盗賊「ぐぬぬ…」

老師「いざとなれば男殿が何とかしてくれるじゃろ。のう?」

男「構わんが」

女盗賊「本当!やー持つべきものは腕っ節の傭兵さんだねぇ」

青年「…ゴリラとか言ったくせに」

女盗賊「あ?」

青年「」サッ(目を逸らす)

老師「こっちは犬と猿と言ったところじゃの」

男「その遠洋研究家とは、今から会えるのか?」

老師「会えはするが、先方はまだ何も知らんぞ」

老師「話をつけ、船出の準備までわしの方でやっておくわい。そうじゃな…一週間したらまたここへ来なさい。その時に案内しよう」







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