少女「お兄、すき」男「そうか」その2
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21: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/03/13(金) 22:49:57.35 ID:/wFM0jg50

青年「貴方があの男さん…!」

青年「お噂は兼ね兼ね聞いてます!最近では新参の盗賊団に単身乗り込んで成敗したとか!」

男「あ、あぁ…?」

女盗賊「色々混ざってるね…というか爺、こいつは?」

老師「青年…とかいったかの」

青年「名前くらい覚えてくださいよ!」

青年「ご紹介に預かりました、青年です。今は師匠の元で修行をする身です。お見知りおきを」

老師「突然弟子にしとくれと訪ねてきおっての。追い払っても聞かなんだ。盗賊なんぞ進んでなるものでないと言うに」

女盗賊(ぶちぶち言う割に、しっかり弟子として迎えてるじゃない。…ウチが居なくなって寂しかったって?)クスッ

青年「僕は真剣なんです!男さんのようにかっこいいお仕事でなくても、人を助けることは出来ます!」

女盗賊「あんた、歳は?」

青年「?18ですが」

女盗賊「若っ!」

女盗賊「人の生き方に口出したくはないけどさ、もうちっと色んなことやってから将来決めてもいいんじゃないの?」

青年「耳にタコが出来るくらい聞きましたよ。いいんです、僕が選んだ道なので!」

青年「いつか、あの人のように…」

女盗賊「…精々捕まんないように気を付けるこったね。あんた鈍臭そうだし」

青年「失礼な人だな…あなたこそ捕まったことがありそうですけどね」

女盗賊「聞いて驚きな?一度もないのよこれが」ドヤ

老師「こやつのヘマはわしが回収してたからの」

青年「あぁ、合点がいきました」

女盗賊「こいつら…」

男「老師殿」

老師「おぉ…なにかの?」

男「隠れ家の件、考えて頂けるだろうか?」

老師「ふむ…お前さんら二人をのぅ…」

女盗賊「腐る程持ってたじゃん」

老師「そうじゃが…この国が戦争を始めればどうせ大陸中が戦火に包まれるじゃろう。どこに避難しようと安寧の日はなかろうて」

老師「まして大罪人として追われとるお前さんらなら尚のこと」

女盗賊「えー…一生逃げ続けろっての?」

老師「最も現実的じゃよ。逃げ隠れの技術は叩き込んだじゃろ?」

女盗賊「そうだけど…」



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