少女「お兄、すき」男「そうか」その2
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11: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/03/12(木) 01:20:20.01 ID:CrbqfshB0

町娘「国が、戦争を…!?」

女盗賊「ウチらはそういう汚い裏側を知っちまったから追われてるってことさ」

女盗賊(さすがに薬屋ちゃんのことは伏せたけど)

町娘「そういえば中央広場で御触れが出てました。自衛強化のため志願兵を募ってるとかで」

女盗賊「露骨だね」

町娘「この頃事件が多かったじゃないですか。人を襲う動物に、盗賊団に…皆それらの影響だと言っていましたが…」

女盗賊「表向きはそういうことにしたいのよ。あんな連中でも兵になれんのは予想外だけど、それだけ軍備増強が火急なんだろうね」

女盗賊(とはいえ、あの肉体強化薬だかなんかがあれば少数でも十分な戦力になりそうなもんだけど)

町娘「戦争なんて…痛くて苦しいだけなのに」

女盗賊「経験したことが?」

町娘「他国で少しだけ…」

町娘「…その頃は母も居ましたが、ここへ逃げてくる最中に…」

女盗賊「あー…要らんこと訊いたね。悪い」

町娘「いえ…」

男「戦が起これば、死人は増える。同時に金持ちもな」

男「無論、勝利した方に莫大な益が舞い込んでくる。言うなれば戦争はそれ自体が一つのビジネスだ」

男「肯定する気などないが、この世からなくせるものでもあるまい」

女盗賊「それ、励ましてるつもり?」

男「……」

女盗賊「…事実だけどさぁ」

女盗賊「こいつの言う通り、利権の絡む戦争ってのはどこにでも起き得るからね。ウチら一般人はそいつをうまく避けつつ暮らしてくしかないのよ」

町娘「それでも巻き込まれてしまう時は…」

女盗賊「全力で逃げる。今のウチらみたいに」



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