少女「お兄、すき」男「そうか」その2
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12: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/03/12(木) 01:22:39.15 ID:CrbqfshB0

町娘「……悔しいです。人が始めたことを、同じ人の私たちでどうにか出来ないなんて」

女盗賊「そりゃ高望みし過ぎってもんよ。個々人がどう思おうがどうにも出来ない事なんていっぱいある」

男「…どれだけ力を持っていようとな」

女盗賊(…はぁ。こいつは本当に…)

女盗賊「」パシッ

男「!…何故叩いた」

女盗賊「さぁね?話を本題から逸らした罰とでも思えば?まともな逃走案の一つでも出したら謝ってやろうじゃない」

男「お前が今言ったように、逃げ続ければいい」

女盗賊「戦争中もその後も、一生?」

男「どこかしらに隠れ住む」

女盗賊「しらみつぶしされたらいずれ見つかる」

男「…いっそ、国ごと潰すか」

女盗賊「…ウチは遠慮する」

女盗賊「最後はともかく、その辺りはウチも考えた。でもねぇ……国に目を付けられるなんてことそもそもなかったし、シミュレートのしようがないよ」

女盗賊「うーん…」

男「……」

町娘「……匿ってもらう、というのはどうでしょう?」

町娘「事情を知ってる方に手伝ってもらって、遠く離れたところで隠してもらうんです。ちょうど、今みたいに」

女盗賊「……んー……なくはないけど、そんなアテ、ウチには……」

女盗賊「男、あんたは?」

男「仕事を共にした程度の者ならいる。国の息がかかっているだろうがな」

女盗賊「論外じゃないの…」

女盗賊「第一ウチらがそこまで信頼を置ける知り合いがそうそういないわな」ウムム

町娘「………例えばですが、私が──」

女盗賊「あっ!あるよ、心当たり!」

女盗賊「男!ちょい前あんたにも話したことがある人物!」

男「まさか情報屋か?」

女盗賊「それこそまさかよ」

女盗賊「師匠…ウチを育ててくれたじいさんのこと」

女盗賊「匿うとまではいかないまでも、あの人無数に隠れ家持ってるから隠居にうってつけの場所くらい教えてくれるかも」

男「その御仁はどこにいるんだ?」

女盗賊「今はこの町にいる。ほら、この間捕まりそうになったって言ったろ?しばらく大人しくしてるんだと」クスッ

男「そうか。ならば夜が明けたら向かうとしよう」



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