少女「お兄、すき」男「そうか」その2
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10: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/03/12(木) 01:19:08.64 ID:CrbqfshB0

男「………」

女盗賊「それに、どうせもうすぐおっ始めんでしょ?当てもなく逃げ回ったところで状況が好転するわけでもあるまいし、ここいらでウチらの身の振り様考えた方がいいかもね」

男「…この娘の居るところでか?」

女盗賊「肝の据わった嬢さんだよ。少なくとも、あんたよりは」

男「……………」

男「勝手にしろ」ストッ

女盗賊「さって!話もまとまったよ!こいつ無駄に意気地のないとこあってさ、ごめんね〜」

町娘「そんな、私なんかよりずっとお強いのに…」

女盗賊「あーいいのいいの。そういうのは。これには逆効果だから」

女盗賊「ウチは女盗賊。こっちのは男。これでも傭兵やってんのよ」

町娘「町娘と言います。傭兵さんだったのですね。先程は助けて頂いてありがとうございました」

女盗賊「で、ウチらの事情だったね?どこから話したもんかな…」

町娘「その前に一つ、いいでしょうか…?」

女盗賊「ん?」

町娘「……その……」

女盗賊「どうした?言ってごらんよ」



町娘「……お二人はご夫婦なのですか…?」



男「………?」

女盗賊「」ポカン

町娘「……」ソワソワ

女盗賊「…あっははは!」

女盗賊「いやー!どんな質問が飛び出してくるかと思いきや…くくっ」

女盗賊「冗談はよしてよ、誰がこんなトラブルメーカーと!むしろウチはこいつの面倒事に巻き込まれた側だよ!」

男「自分から首を突っ込んできたんだろうが」

女盗賊「細かいことは気にしなさんな」ヘヘッ

女盗賊「ま、こいつとウチはただの共犯者よ。一緒にいても甘いやり取りなんか一ミリもない」

町娘「そ、そうですか」ホッ

女盗賊(…へぇ?)

町娘「共犯者…」

女盗賊「そ。始まりは大して前でもないんだけど──」



.........







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