【ミリマス】まつりのスタンドお披露目タイムなのです!【ジョジョパロ】
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251: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 13:00:55.05 ID:ArvRQigk0
 まつりが為すすべもなく立ち尽くしている間にも、バンドマンの体はみるみるうちに崩れ落ちていく。

 しかしバンドマンは苦痛すら感じていないように、ひたすらうわ言をつぶやき続けるのみ。

バンドマン「嘘だ……嘘だ……あ…ああああ……!」
以下略 AAS



252: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 13:01:24.30 ID:ArvRQigk0
まつり「……」

エミリー「まつりさん……彼は……」

 まつりが首を横に振ると、エミリーは全身から力が抜けたようにその場に崩れ落ちそうになる。
以下略 AAS



253: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 13:01:53.06 ID:ArvRQigk0
 エミリーは、崩れ去ったバンドマンのために泣いていた。

 恐怖も多分にあろうが、その涙には確かに、『いなくなった者への悲しみと弔い』が込められていた。

まつり「(本当に優しい子なのね)」
以下略 AAS



254: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 13:02:24.43 ID:ArvRQigk0
まつり「(とりあえず目の前の危機は退けたけど、とてもドス黒い気分だわ)」

まつり「(何か、知らぬうちに日常が侵食されていくような、少しずつヘドロに足を取られていくような、そんな嫌な感じ)」

 まつりたちがその場を去ろうとしたその時、
以下略 AAS



255: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 13:02:50.92 ID:ArvRQigk0
「――――――――――え?」

 まつりは一瞬、目の前で起こったことが理解できなかった。

 バンドマンとの戦いの最中ですら決して冷静さを失わなかったまつりの思考が吹き飛ぶほどの光景。
以下略 AAS



256: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 13:03:16.66 ID:ArvRQigk0
エミリー「――――――――――――あ、」

エミリー「まつ、り、さ――――――」

 腕が引き抜かれると、エミリーはそのまままつりの方へ倒れ込む。
以下略 AAS



257: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 13:03:51.79 ID:ArvRQigk0
まつり「ば、バカなッ! エミリーちゃん! エミリーちゃんッ!」

まつり「――――ハッ!」

 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
以下略 AAS



258: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 13:04:25.01 ID:ArvRQigk0
「コノ『ピース』ノ輝キ……」

「素晴ラシイ」

「磨ケバ光ル『才能』ヲ持ッテイルダケデナク、『心』ソノモノガ夢ヲ目指ス少女ノ『純粋さ』ト『ひたむきさ』ニ満チテイル」
以下略 AAS



259: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 13:04:52.90 ID:ArvRQigk0
まつり「ああああぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーッ!」

 まつりは激昂のままに『シャルロット・シャーロット』を叩き込もうとするが、

『ガアッ! ガアッ! ガアァッ!』
以下略 AAS



260: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 13:05:28.13 ID:ArvRQigk0
まつり「く、『空間』が……」

まつり「『裂けた』ッ!?」

 まつりがカラスに足止めされている間に、『スタンド』は空間の裂け目に歩み寄る。


261: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 13:05:55.04 ID:ArvRQigk0
「『スダンド使いハ引カレ合ウ』」

「マタ会ウコトモアルダロウ。君自身ノ言ッタ通リ、君ガ前ニ進ムトイウノナラ」

 そう言い残したきり、『スタンド』は空間の裂け目の中に消え、まもなく裂け目自体も何事もなかったようにピタリと閉じてしまった。
以下略 AAS



262: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 13:06:31.78 ID:ArvRQigk0
まつり「どうして……!」

 だが、まつりは気を取り直すどころか、ますます焦燥を深めていた!

 今の一連の不可解な出来事が丸っきり些事だというように!
以下略 AAS



263: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 13:06:58.75 ID:ArvRQigk0
 まつりの冷静さは今や完全に崩壊していた!

 傷一つ無い体とまるで安らかな夢の中を揺蕩うように目を閉じた顔。


以下略 AAS



264: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 13:07:29.00 ID:ArvRQigk0
 カラン……

 何かが地面に落ちるような音がした。

 地面に目を向けると、それはエミリーが大切にしていた手鏡だった。
以下略 AAS



265: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 13:08:02.39 ID:ArvRQigk0
「ソノ鏡ヲ拾ッタノナラバ……『九条まつり』」

 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

「アナタノ運命ハ、決定的ニ変ワルコトニナル」
以下略 AAS



266: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 13:08:32.54 ID:ArvRQigk0
 手鏡の守護者のように突如出現した存在、それもまた『スタンド』だった!

 敵意や悪意を持った様子はなく、『鏡のスタンド』はただまつりに語りかけていた。

 だからまつりも言葉を返した。
以下略 AAS



267: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 13:09:05.06 ID:ArvRQigk0
まつり「…………」

まつり「私は、とても多くのものを借りている」

まつり「そして今日、また一つ借りが増えたわ」
以下略 AAS



268: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 13:09:31.62 ID:ArvRQigk0
まつり「『借り』は返さなければならない! ならば今日貰った『一歩を踏み出す』勇気と強さは、エミリーちゃんを助けるための歩みに使われるべきだわ!」

まつり「それがこの九条まつりの『運命』! 私の運命は私自身の手で選択するッ!」


269: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 13:09:57.72 ID:ArvRQigk0
 まつりは昨日までの自分を振り切るように、迷いなく手鏡を掴み取る。

 それが、少女時代のように長くて短い、九条まつりの冒険の幕開けだった。


以下略 AAS



270: ◆nzxhv4bDzU[sage saga]
2020/03/07(土) 13:17:50.99 ID:ArvRQigk0
・シャルシャロドラマのカップを治すシーンってクレイジー・Dっぽいな
・まつりのスタンドは絶対に近距離パワー型だよな

この2つの妄想が結びついたらこうなった。すっげー長いな!いやほんとどうしてこんなことに。
余談ですがいわゆる「素まつり」の口調はシャルシャロドラマでまつりが演じたシャルロットに寄せてます。
以下略 AAS



271:名無しNIPPER[sage]
2020/03/08(日) 07:20:21.57 ID:Bgi6T9ewo
おつかれさま
面白く読めた
MTG、T〇って考えてるなら続きもあるのかな
きたら読ませてもらいます


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