上杉風太郎「一花、お前はかわいいよ」中野一花「ッ……!」
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20:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/03(火) 23:53:02.93 ID:elO9kpWFO
「フータローくん」
「なんだよ」
「君は私の何を知ってるの?」

彼が私についてどこまで知っているのか気になり、尋ねると、彼は再び鈍感な男の子となり。

「いや、正直全然わからん」
「はあ……お姉さん、君にはガッカリだよ」
「でもまあ、妹が居る立場としてだったらなんとなく、大変さとか、辛さはわかるつもりだ」

鈍感な男の子は、今度は兄の表情を浮かべて。

「だから、お前はよくやってると思うよ」

嬉しさが胸を満たしてじんわり広がっていく。

「フータローくんは上から目線だね」
「ああ、俺は家庭教師だからな」
「今は私のお兄ちゃんでしょ?」
「兄だろうが姉だろうが関係ない」

いろんな一面がある家庭教師はきっぱり諭す。

「俺は俺の好きなようにする。だから、一花。お前も、お前の好きなようにすればいい」
「……はい」

その教えを生徒として姉として、受け入れた。


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