貴方「俺が魔法少年でヒロインを攻略するまどか☆マギカ?」
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868: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2020/06/17(水) 22:53:14.25 ID:iBnSpp4V0


 ――――結論から言って、鹿目さんも佐倉さんも俺の思っているよりずっと強かった。

 それになんだかんだ、二人には“連携”があったのだと思う。

 俺が目立った活躍をするまでもなくあっという間に結界を突破して魔女を片付けてしまった。


 もともと今日のパトロールは二人で行く予定だったんだ。それに前から何回か共にしてるんだろう。

 三人目なんてほとんど入る余地もないくらいの戦いぶりだった。


 大人しく優しく、戦いも苦手だろうと勝手に思っていた鹿目さんのイメージも覆る。


貴方「驚いた。鹿目さん、強いんだね」

杏子「まどかは新人にしちゃ十分強いほうだけど?これで回復も得意だし、申し分ないポテンシャルは持ってるよ」

杏子「反吐が出るくらいの甘さは致命的な欠点だけど、魔女相手なら容赦なくぶん殴れるしな?」

まどか「魔法少女や魔法少年相手とはやっぱり戦いたくないよ。話し合わなきゃ」

杏子「話し合いで解決しないことなんかいくらでもあるだろうが」

まどか「それでも仲間同士で戦うのは……。あとぶん殴るって、接近戦はやっぱ苦手なほうだよ?」

杏子「接近戦ならあたしがいるだろ。仲間がいるなら全部を一人でこなす必要はないんだよ」

杏子「……あとは、そいつでも頼っとけ。遠近両用だろ」

貴方「あ、うん!もちろん近づかせないように守るよ」


 この戦いでももちろん、戦績を偏らせないため――というよりは使う魔力を偏らせすぎないために分担した部分もある。

 その指示も、最近頼ることの多かった暁美さんに引けを取らない的確さを持っていた。

 自分だったらどう動くか――悪く言えば自身の手足としての動きを前提にして、気まぐれに手伝う程度で済ませる暁美さんよりも、

 “連携”を考えた部分においては彼女のほうが上かもしれない。


 あの巴さんと長い事一緒に組んでいたベテランだったということを考えさせられる戦いだった。




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