貴方「俺が魔法少年でヒロインを攻略するまどか☆マギカ?」
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394: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2020/04/28(火) 23:25:21.47 ID:5/sF2wz80


 クラスの後ろのドアから裏方側に入ると、調理班の様子が見える。

 下ごしらえが必要な工程は家庭科室を借りているが、焼くだけの調理や飲み物の準備はここでやっている。

 カフェとは仕切られた厨房の空間には濃い紅茶の香りが漂っていた。


貴方「お疲れー」

仁美「あら、次の時間から【貴方】くんの当番でしたわね」

貴方「どんな感じ?お客さん来てる?」

まどか「けっこう来てるよ。最初は割と暇だったんだけど、一人メイド服で宣伝に行ったのが効いたみたい」

貴方「へえ……そりゃ目を引けるだろうね」

さやか「6番テーブルから注文!紅茶とパンケーキ2つずつおねがーい!お客さん多いからちょっとだけまどかも手伝って」

まどか「あっ、うん!行くね」

さやか「……お、【貴方】はこれからこっち? ま、知り合いが来た時にはあたしが教えてやんよ」


 美樹が注文を伝えに来て、鹿目さんと慌ただしく出ていった。二人はこの後もまだ当番か。


仁美「私はこの注文分が終わったら一旦抜けますわね」

貴方「ああ、うん。後は任せて」

貴方「さてと、とりあえずエプロンは着けないとな。それと……メインはこっち側だけど一応着替えてくるか」


 メイド服はエプロンドレスみたいなものだが、実用的な本物のソレとは違って汚したら困る衣装だ。

 執事服にいたっては更にビシッとした黒で汚れも目立ちやすい。


 着替えて、引き締まったフォーマルな雰囲気の執事服の上に、似合わない簡易なエプロンをかける。

 その姿で厨房に戻るとクラスメイトにからかわれたりしたが、まあこれも思い出作りのうちだ。




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