スタートダッシュ
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6:名無しNIPPER[saga]
2020/02/09(日) 02:22:37.40 ID:QhrXPTvL0

 わたしは、
 彼女と、
 彼女のとなりを、もしくは少し前、少し後ろを、走りたい。

 でもやっぱりそんなの無理だよなあ、と口をもごもごさせる。
 見ているくらいがちょうどいいのだ。なんというか、遠くにいるものには迂闊に触れたくないし。

 たとえそれが昔は近くにあったものだったとしても。
 時間が経てば、何もかもが変わる。いつまでも取り残されてていいわけじゃない。

 だとすれば、何がわたしをこうさせているんだろうか。
 彼女に向く気持ちは、どこから湧いてくるのだろうか。

 この気持ちは、憧憬か、それとも。

 わたしの頭に浮かぶ彼女の表情と、今の彼女の表情。
 そこが一番変わったところかもしれない。速さとか、それ以前に。

 後ろを振り返り窓に映る自分の顔をのぞきこむと、変なことに気付く。
 高鳴る胸の鼓動とは逆に、わたしはひどくつまらなそうな顔をしていた。





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