18:名無しNIPPER[saga]
2020/02/09(日) 02:30:47.25 ID:QhrXPTvL0
「本気で言ってる?」
彼女は本当に困惑したように表情を硬くする。間髪入れずに頷きを返すと、彼女は見て分かるくらいに狼狽えた。
ゆらゆらと、短い髪が揺れる。その拍子に見えた耳元と、首筋が、ほのかに朱色に染まっていた。
「それだけ、じゃあね」
予想外の反応にこっちもなんか気恥ずかしくなりそうで、言葉とともに手を振っておいた。
彼女の目がぐるぐる回っているのが見える。別れの挨拶をしといてなんだけど、なんとなくもう少し近付いてみた。
疲れてるのだろうか。指摘したい気持ちでウズウズしかける。結局どうせしないのに。
もう一歩詰めると彼女は三歩後ずさりする。
距離が遠ざかる。案外恥ずかしがりやさんなところでもあるのか。
「じゃあ、……うん、じゃあね。が、がんばる」
しばらくじっと見てたらそんなことをぼそぼそ言って握りこぶしをつくってくる。
で、ぷらぷらおどおど控えめに手を振り返してきながら、挙動不信感満載のかに歩きで校舎の方へと歩いていった。
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