60:伊丹 [sage]
2020/02/08(土) 21:40:01.96 ID:2EYiqEug0
そうか。
私、そんなに待っていたんだ。
腕時計をしていたのに、時間を見ていなかった自分に内心、笑ってしまう。
申し訳無さそうな顔の彼を見ていると、ふと私の中の悪い虫が騒いでしまう…!
「いえ?私も今来たところですよ?
今、17時ちょうどですよ?」
「えぇっ!?いや、そんなバカな……」
彼が焦る様子がおかしくて、澄ました顔を作ったのに、つい笑みがこぼれる。
「Pの時計、また遅れてるんじゃないですか?……フフッ!」
そうとぼける私に、彼はケータイで正しい時間を確認する。
「おいおい紗代子…!冗談はよしてくれよ…修理したばっかりなんだからさ!」
「フフッ…忘れました?私の両親、冗談が大好きなんですよ♪」
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