55:伊丹 [sage]
2020/02/08(土) 21:29:31.50 ID:2EYiqEug0
「ーー今日、午後からのドラマのオーディション、頑張ってきますから!」
話を変えるように、私は大きい声で彼へ伝える。
そう、今日は映画の主役のオーディションの日なんだ。
「…ん、そうだな!
俺はどうしても外せない用事があるから付き添えないけど、
紗代子なら、絶対大丈夫だ!」
彼がオーディションを受けるわけじゃないのに、
そう言って、ガッツポーズを決める。
「はい!
絶対に合格してきますから、期待していてくださいね!
あ、でもP……?
夕方の約束も、忘れないでくださいね?
言質、とってありますからね!」
そうメガネをクイッと上げて彼が買い物へ付き合ってくれる、
と約束してくれたメモを見せつける!
「はは!ちゃんと覚えているよ!約束だもんな。
……しかし、親父さんにはクルーズ旅行をプレゼントしたのに、それとは別にプレゼントを渡すのか?」
「……そっ、そんなところです!
とにかく、夕方5時に駅前で待ってますから、忘れないでくださいね…?」
66Res/53.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20