49:伊丹 [sage]
2020/02/08(土) 21:22:42.55 ID:2EYiqEug0
「P…、でも…どうして?」
「ちょうど、復刻版が出ていたこともあるけど。
…でも1番は紗代子が、この時計を好きだって言ってたから。
紗代子にも、紗代子自身の成長と一緒に、時間を刻む相棒みたいな時計を持ってほしいと思ってな!」
彼は、照れくさそうに頬をかく。
彼の言葉を、噛みしめるように反芻する。
私の成長と、一緒に…
私は時計を見ているうちに、よく分からないものが、込み上げてきて。
途端に胸が一杯になってしまう。
鼻の奥が、ツーンとする。
メガネをつけているはずなのに、急に、視界が滲んでくる。
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