32:伊丹 [sage]
2020/02/08(土) 20:50:19.89 ID:2EYiqEug0
「実は、この大会を上位で終えることができたら、Pにお願いがあります!」
「え?俺に?
……うーん、内容次第だけど。
そのお願いとやらを、今聞くことはできないのか?」
「……だ、ダメです!こればかりは、結果が出たあとじゃないとダメなんです!
そ、その…それではだめ…ですか?」
ハタから聞いたら、私の要求はめちゃくちゃで。
自分でも、かなりのわがままを言っているのは分かってる。
それでも、私は彼へ頭を下げる。
そんな私を見て、彼は腰に手を当てて笑いながらため息をつく。
「……わかった。紗代子のことだ。きっとムリなことは言わないだろ。
そこまで意思が固いなら、俺も何も言わない。
思う存分やってみるといい、紗代子!」
彼の言葉にホッと胸をなでおろす。
後は、結果を出すだけ……!
「はい!ありがとうございます!じゃあさっそく……!」
そういって、また走り出そうとする私に、彼は待ったをかける。
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