31:伊丹 [sage]
2020/02/08(土) 20:48:47.28 ID:2EYiqEug0
わたし、そんなに必死にみられていたのかな。
彼の眉が心配するように動いた気がして。
「あ…すいません。心配…かけてしまいましたか?」
「まぁ、少しな。
……でもな、紗代子は頑張りすぎるとき、眉毛が逆ハの字になるから、
みんな、すぐにわかるんだぞ!」
そう言って、ムンッ!と眉を上げてみせる彼。
それに合わせて目を細めて口もへの字にする。
「……プッ!あははは!
確かに、真剣な顔はしていたと思いますけど、わたしそんなに険しい顔してませんよ!」
そうかなぁ?と彼も笑って、照れたように頬をかく。
このクセを見るのも、なんだか久々だな。
彼の言葉は、私をほぐしてくれる。
どこか張り詰めていた何かが、スッと楽になる。
「……P!心配してくれて、ありがとうございます。
でも私、今は頑張りたいんです。
私、きっと……きっと、頑張りますから!」
私は、改めて彼へ向き合う。
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