【ミリマス】徳川まつりと、ワケあり女性P
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14:名無しNIPPER[saga]
2020/02/06(木) 18:22:43.19 ID:lh55PHNT0
そうして腹の内を探り合うような会話をして、改めて理解したことがあった。

まつりがいつもどこか本心を秘めながら話すのは、それが彼女のポリシーだから。

場を和ませるためなら、たとえしょげていなくても「しょんぼりなのです」と言う。

逆に自分の後ろ向きな感情をきれいさっぱり収めてしまうこともある。

徳川まつりはサービス精神の塊。誰かを楽しませることが心の底から好きなのだ。

一方の私が腹の内を隠すのは、負い目があるから。


私はかつて女優を目指し、須五井プロダクションの門を叩いた。養成所を卒業し、並み居る同期の精鋭たちと共に練習生登録までこぎつけた。

しかし同期や後輩の練習生たちが次々と正所属へと昇格していき、いつの間にか私に座れる椅子はなくなっていた。

程なくして、私は天下の須五井プロダクションからあっけなく契約を打ち切られた。

その後も他の事務所のオーディションやトライアウトを受け続ける道もあったのだろう。けれども私に夢を追い続けるだけの力は残されていなかった。

そんな私をプロデューサーの道に導いてくれたのは、今は海外に長期出張中である、先に765プロに入社しプロデューサーとして活躍していた大学時代の先輩だった。

新人として彼に仕事のいろはを叩き込まれた私は、やがて高木社長が押し進める自社劇場プロジェクトを任されることになった。


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